- 作者: 渡辺康行,宍戸常寿,松本和彦,工藤達朗
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2016/04/19
- メディア: 単行本
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本書の第1の特色は、判例を重視していることである。
現在の憲法学では、判例を整理・分析する手法についても新しい発想が登場している。憲法上の権利に関して、保護領域該当性・制限の有無・制限の正当化という、三つの段階を踏んで合憲性審査を行うべきだという提言である。本書の第2の特色は、この三段階審査の手法を全面的に活用して基本権に関する判例を位置づけた上で、批判すべきは批判し、評価すべきは評価しようとしていることにある*1。
*1:はしがき。