放送大学において今年度からラジオ開講されている行政法の教科書です。著者は、大阪市立大学法科大学院においては憲法担当の専任教員であり、憲法、行政法、労働法及び社会保障法の分野において幅広く研究業績をあげています。
本書は、「行政法の伝統的な考え方にそって講義を組み立てる」ものであるとされる一方、「憲法との結びつきをできるだけ明確にするように意識し」た内容になっています(まえがき3-4頁)。したがって、行政法のみならず、憲法の勉強にとっても有意義な説明が多くなされています*1。
ラジオの講義はしばしば聴いてきましたが、漸く購入しました(2018年11月3日)。