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ある夜の果て

もちろん to do はある。しかし、空のままでいたい夜もある。
そこで、手にしたのが「北海道大学を舞台にしたリアルな青春巨編」という広告文*1を眼にして購入した一冊。

夜の果てまで (角川文庫)

夜の果てまで (角川文庫)

時は、1990年3月から91年3月の設定である。俊介と僕は同級生のようだ。


しかし、二人が交錯することはないだろうな、と思いながら読み進めるうち、次の一文の目に飛び込んできた。

 北海道新報社の一次面接は集団面接だった。
 (中略)
 ひとりの学生がすぐに司会役を買って出た。裁判問題研究会に所属していると自己紹介をした法学部の学生だった。(116頁)

我らがサークルも小説に登場するようになったのね。素直に喜ぶ。


解説(佐藤正午執筆。519頁)中に「一九九一年の『マリ・クレール』3月号に盛田隆二が発表したは『舞い降りて重なる木の葉』というタイトルの短編小説である」という一文を読み、そう言えば今日こんなニュースがあった*2などと、取りとめなく連関を重ねるうち、ストーリーから離れて感慨に耽ってしまった。


なお、ストーリーに関する感想は、披瀝できる程のものがなく省略。