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法科大学院生や司法試験合格を目指す方にとって有益な情報を「公法総合(法科大学院)」カテゴリにまとめています。

新司法試験プレテスト論文式試験問題出題趣旨

法務省ウェブサイトにおいて公表されました。公法系科目について以下に抜粋します。

〔第1問〕
本問の「国際テロリズム対策法案(要綱)」には,刑罰法規の明確性の要件,国際テロリズム活動規制と結社の自由及び表現の自由との関係,「特定国際テロリズム組織」の指定の際の適正手続の保障,裁判官の令状を要しない捜索・押収の許容性,捜査機関の質問権限と自己負罪拒否特権との関係等,様々な憲法上の問題があり得る。本問は,こうした架空の法案を素材として,その背景を示す資料をも参照しながら,憲法上の問題を分析する力を問うとともに,違憲の疑いを軽減させる方策を考察する能力をも問うものである。

〔第2問〕
児童福祉施設保育所)に関する法令を取り上げて,個別法令の趣旨解釈の在り方,行政処分と契約の違い,行政手続法と個別法の関係及び行政事件訴訟法の解釈適用(新しく法定された抗告訴訟類型のほか,適宜,当事者訴訟についても理解を試す。)について,個別法令の条文及び具体的事例を踏まえた理解を問う。
出題に際して,視点を限定したり,論じる対象を限定したりすることによって,問いに対する答の幅を限定することも試みている。